おいら男だ 泣くもんか
夕日がまっかに おちようと
しぶきが頬ぺた ぬらそうと
おいらの知ったことじゃなし
おもいでなんか おもいでなんか
風に 風に さっぱり飛ばしちゃえ
おいら男だ 泣きゃせんぞ
岬にあかりが ちらつこと
霧笛がどっかで 吼えようと
おいらの知ったことじゃない
おもかげなんか おもかげなんか
海に 海に すっぽり流しちゃえ
おいら男だ 泣きはせぬ
花のネオンが 招こうと
録河が夜っぴて まばたこと
おいらの知ったことじゃなし
初恋なんか 初恋なんか
砂に 砂に きっぱりうずめちゃえ
掲載誌:『日本歌謡』 昭和38年5月 4ページ