赤いランタン 浪間に消えて
どこへいったろ オランダ船は
岬まがれば 玄海しぶき
お春泣かせた 星も降ろ
遠い南の ジャガタラ島は
どんなとこやら 海の果て
「ああ お国離れて 海山千里
親御恋しや なつかしや
お春涙で 書いてたたより
浪も偲んで 泣くような
白い石みち 夜霧にぬれて
誰を呼ぶやら チャルメラかなし
昔おもえば 出島のあたり
お春いとしの 灯(ひ)がともる
二度と帰れぬ ジャガタラ島で
どんな暮しを してたやら
「ああ 親御慕うて 幾とせ幾日
日本恋しや なつかしや
お春涙浪で よこしたたより
霧も咽(むせ)んで 泣くような
作詞 中山輝
作・編曲 藤川克巳
歌 みれん みゆき
掲載誌:『日本歌謡』 昭和40年7月 12ページ