その他

「雪はふるふる」

雪はふるふる 峠を埋(う)めて
月をぼかして しらじらと
  雪よふれふれ あの娘(こ)もねたろ
  谷の夜なべの 灯(ひ)も消えた

雪はふるふる 笹竹まげて
日の出かくして ひらひらと
  雪よふれふれ 嫁入りァ迫る
  なくなお背戸の みそさざい

雪はふるふる あしあと消して
おもい深めて ちらちらと
  雪よふれふれ おいらは馬鹿さ
  飼い葉煮てたら 泣けて来た

掲載誌:『日本歌謡詩選』 第一集 131ページ