その他

「笹山」

山田(やまだ) 水田(みづた)で
稻株(いなかぶ)割(わ)れば
澄(す)んだ雪水(ゆきみづ)ァ
素足(すあし)に泌(し)みる

   どこか 笹山(さゝやま)
   薄日(うすび)が射(さ)すか
   ちやつちや
   雀(すゞめ)が鳴(な)きさはぐ

山田(やまだ) 水田(みづた)の
株(かぶ)割(わ)り 終(し)もて
仰(あふ)ぎァ 裏山(うらやま)
早(は)や日(ひ)は昏(く)れる

   どこか 笹山(さゝやま)
   強風(つよかぜ)出(で)たか
   けけん
   きぎすが鳴(な)きかはす

掲載誌:『民謡音楽』 昭和5年6月 28~29ページ