「時間」

時間は眠る 白く呆けて
陸にいる気易さに

時間はめをさます
羽音におどろいて

時間は走りだす
海の青さにしびれて

時間は到々船になってしまった
(38・4・25)

掲載誌:『詩と民謡 北日本文苑』第23巻 五月号 復刊54号 通巻154号 1965
北日本文苑詩と民謡社