風にゃ だれだか かくれてる
青い芒(すすき)を なでてゆく
はら さらさら
桔梗も そっと おじぎしてゐる
風にゃ だれかが かくれてる
遠い谷間で 呼んでゐる
ほら たんたん
向ふの山で 両手 うってる
風にゃ だれだろ かくれてる
金翅雀も 頬白も 尾(つ)いてゆく
ほら るんるん
白い麓で 笛を 吹いてる
掲載誌:昭和10年1月20日発行
掲載日:童謡集「石段」昭和10年1月20日発行
風にゃ だれだか かくれてる
青い芒(すすき)を なでてゆく
はら さらさら
桔梗も そっと おじぎしてゐる
風にゃ だれかが かくれてる
遠い谷間で 呼んでゐる
ほら たんたん
向ふの山で 両手 うってる
風にゃ だれだろ かくれてる
金翅雀も 頬白も 尾(つ)いてゆく
ほら るんるん
白い麓で 笛を 吹いてる
掲載誌:昭和10年1月20日発行