「「ペンの戦士」の歌」


青雲(あをぐも)かざす 山脈(やまなみ)に
意気と理想の 光あり
  世紀を拓(ひら)く 新文化
  担(にな)いて起(た)てる 正義の士
  あえて荊(いばら)の 道をゆく
誇れよ ペンの戦士たち
巨跡(きよせき)に映(は)ゆる この歴史

新潮(にいじお)めぐる 朝焼(や)けに
愛と誠の 響あり
  平和を守る 血と涙
  流して進む 自由の士
  あえて破魔矢(はまや)の 弓をひく
奮(ふる)えよ ペンの戦士たち
先駆(せんく)に薫る この誉(ほま)れ

黒雲(くろぐも)閉(と)ざす 赭土(あかつち)に
夢と希望(のぞみ)の 力あり
  世界に示す 新楽土
  描(えが)きて挙(こぞ)る 侠気の士
  あえて決死の 道をゆく
続けよ ペンの戦士たち
額(ひたい)に冴(さ)ゆる この功(いさお)
(43・1・18 午前10時半作)

註・石川県マスコミ界が明治百年に当り、物故した同県ジャーナリスト(主として新聞記者)の遺徳と偉業を顕彰する「自由と正義の像」を、全国最初に金沢に建立、5月3日除幕式を行なうが急に独唱・合唱用に書けというて来たので一般ジャーナリスト向きに書いたもの。金沢芸大の川口恒子女史作曲。

掲載誌:『日本詩』 第26巻・復刊83号 通巻183号 1968 3・4月合併号