①
宇宙はてなく ひろがる中を
どこへ飛んでく おいらの地球
遠く ちらちら またたく星は
別に 群がる 太陽だそうな
ああ あそこには 死んだおやじが いるだろな
②
宇宙こえなく 静まる中を
どこへいくのか おいらの太陽
はるか ちくちく まばたく星に
別の 地球が ついてるそうな
ああ あそこには 死んだおっかが いるのかな
③
宇宙きりなく ひろまる中を
どこへ飛ぶのか おいらの銀河
かすか ちかちか きらめく星は
別に 渦まく 銀河だそうな
ああ あそこには 死んだあいつが いるだろよ
―昭和33・6・21未明―
掲載誌:『詩と民謡』1962年11月号 20巻6号