①
日和よし 人よし 酒よし
バラもよし
みんな 子供になって
ニコニコ
②
「花園」は
谷津遊園だけでなく
いつも みんなの胸に
咲いてる
③
献身の市原君と
手をくんで
胸を躍らせ
バラ園をゆく
④
日の丸の 小旗をふれば
いい子たち
白髪ふりふり
ついて来る 来る
⑤
今年また
今関女史のいうままに
カメラに入り
みんな嬉しげ
⑥
信じあい
心を結ぶ
「花園」の詩人はいいな
昔も今も
⑦
白に黄に 赤 黒などと
バラ咲いて
ほろ酔い気分
なお酔わしてる
⑧
バラは咲き バラは散りゆく
だが しかし
詩誌「花園」は
いつも満開
⑨
石黒嬢
「星見草がこれです」と
教えてくれて
みんな「なるほど」
⑩
小旗ふり
吉橋技師の命令を
伝えりや
老童 いそいそと来る
⑪
「花園」の「会記」を
誰が書いたのか
噴き出しながら
感嘆している
⑫
お礼状 出せずにいたに
主宰から
何かと呉れて
感謝 感謝
⑬
「丘越えて」
島田芳文 行つちもた
市原君よ
長く生きてよ
⑭
広瀬充 市原三郎
みな不死身
あやかりたいな
馬鹿なおれだが
⑮
日本の詩壇の三傑
市原と
近藤 恩地は
勲章ものだぞ
⑯
来年の五月も
みなに あいたいな
特に
市原三郎兄に
⑰
「体調を整え
今日に備えた」と
いう市原君に
瞼うるんだ
(新潟の近藤吐愁 京都の恩地淳一両君も健在で何より。全盲に近かつた早川嘉一君が死んで、小誌「詩と民謡」も故広瀬氏春君の「追悼号」を 松村又一氏らの追悼文をもらいながらまだ出せずにいる始末。思いながら忙しくて皆さんに失礼していて申しわけない。手紙代わりに即興の駄歌をご笑覧までに。
七月十九日
掲載誌:『花園』195 9月号 昭和48年9月1日発行 日本新短歌連盟会員作品集 現代語短歌集