「呉羽峠」

薄(うす)ら 寒(さむ)さに
馬草(まぐさ)を 刈(か)れば ホイノ
霧が うすれた
鶯(うぐいす) ないた ヤレホイノサ

  霧の霽(は)れ隙(ま)に
  日本海の浪か ホイノ
  雄山(おやま)さまかよ
  光った みえた ヤレホイノサ

呉羽峠(くれはとうげ)の
しらじら朝よ ホイノ
ぼやり していて
百合(ゆり) 刈(か)り交(ま)ぜた ヤレホイノサ

掲載誌:『現代詩謡』 昭和47年6月 42ページ