濠水(ほりみず)青く 蓮枯れて
白き石垣 染むる蔦
弾丸(たま)の傷痕 褪せしまま
ああ 大手門 古さびぬ
朱塗りもは(剥の旧字)げし 欄干(おばしま)に
凭(よ)れば遥けき 国ざかい
姫の小櫛(おくし)に 似し月を
ああ 傾けて 鳥わたる
入江に続く 甍波(いらかなみ)
憂(う)しと誰(た)ぞ吹く 祭笛
黙(まだ)す高楼(たかとの) 降る星よ
ああ 人の世は なぜ寂し
掲載誌:日本歌謡詩選 第10集 1976年版
掲載日:昭和51年5月
濠水(ほりみず)青く 蓮枯れて
白き石垣 染むる蔦
弾丸(たま)の傷痕 褪せしまま
ああ 大手門 古さびぬ
朱塗りもは(剥の旧字)げし 欄干(おばしま)に
凭(よ)れば遥けき 国ざかい
姫の小櫛(おくし)に 似し月を
ああ 傾けて 鳥わたる
入江に続く 甍波(いらかなみ)
憂(う)しと誰(た)ぞ吹く 祭笛
黙(まだ)す高楼(たかとの) 降る星よ
ああ 人の世は なぜ寂し
掲載誌:日本歌謡詩選 第10集 1976年版